Webライターをしていると、コピペチェックで引っかかることがあります。
コピペチェックツールの一致率が下がらない!
一致率を下げるために文章が崩れちゃった!
何をしても一致率が下がらないと困り果ててしまいますよね。
そこで、Webライターや編集者として多くの記事に携わってきた経験をもとに、一致率を下げる方法や修正時の注意点を解説します。
また、どのような記事の一致率が上がりやすいのか、コピペチェックに振り回されないためにどうしたらよいかなども紹介します。
コピペチェックで消耗しているライターの方は、ぜひ参考にしてください。
コピペチェックで引っかかる一致率とは
コピペチェックツール(https://ccd.cloud/)を使ったときに引っかかる「一致率」とは、他のサイトと一致している文章の割合を示した数字です。
コピペチェックツールでは、一致率が50%以下だと「良好」となります。
しかし、クライアントによっては一致率35%以下での納品を求められることもあります。
一致率で引っかかると、改善するための修正がいつまでたっても終わらず、消耗してしまいますよね。
コピペチェックツールの一致率を下げるには
コピペチェックで一致率が良好ではなかった場合にはどうしたらよいのか、一致率を下げる方法を紹介します。
- オリジナリティを出す
- コピペチェックの詳細表示を確認
- 全体的にどんなところが一致しているのか把握
- 特定の単語を別の単語に置き換える
- 別のコピペチェックツールを使う
オリジナリティを出す
コピペチェックツールの一致率を下げるには、他のサイトにはないオリジナリティを出すことが大事です。
もしオリジナルな内容がほとんどない場合は、体験談を交えたエピソードなどを追記して独自性を出すと一致率が下がりやすくなります。
ただ、レギュレーションで体験談を入れられない案件や、解説系の記事でオリジナリティを出せないものもありますよね。
そのような記事で引っかかる場合は他の方法に頼るしかありません。
コピペチェックの詳細表示を確認
一致率を下げるには、どういうところが一致しているのか詳細を確認することが大切です。
コピペチェックツールの右端にある「詳細表示」をクリックすると、「一致率判定詳細」「連続文字数一覧」などのタブが出てきます。
他の記事と一致している箇所はマーカーで表示されているので、チェックしてみてください。
「連続文字数一覧」を確認し、まずは20字以上一致している箇所の修正をすべて済ませましょう。
これだけで一致率が下がることが多くあります。
全体的にどんなところが一致しているのか把握
一致率を下げるには、全体的にどんなところが一致しているのか把握しましょう。
たとえば、「〜になってしまいます」「〜することができます」といった言い回しが引っかかっていることがよくあります。
こういった言い回しは冗長表現でもあるので、できるだけ短くシンプルな表現を選ぶと一致率の低下に繋がります。
特定の単語を別の単語に置き換える
一致率を下げるには、別の単語に置き換えるという方法もあります。
特定の単語が多く一致している場合で、別の単語に置き換えが可能な場合は、別の単語を選ぶのも有効です。
たとえば、パソコンをPCに置き換えるなど。
単語や言い回しを別の表現に変えるときには、前後の文脈に注意し、不自然な文章にならないようにするのがポイントです。
別のコピペチェックツールを使う
コピペしていないのに一致率が下がらないときは、別のコピペチェックツールで確認してみるのも一つの方法です。
実際に私が以前編集を担当していたチームでは、コピペリンを使って確認し、問題ないことをクライアントに説明していました。
コピペチェックで引っかかる記事を修正する時の注意点
コピペチェックで引っかかる記事の一致率を下げるために修正する際、注意したいポイントを3つ紹介します。
- 修正用にドキュメントのコピーを作っておく
- 言い換えはよりシンプルに
- 一括置換はNG
修正用にドキュメントのコピーを作っておく
一致率を下げるための修正をする際には、元の記事を直接編集しないようにし、コピーを使用しましょう。
一致率を下げるための修正は、やればやるほど文章が台無しになったり、さらに一致率が上がったりすることもあるからです。
元の記事はそのまま残し、コピーを作っておくと安心です。
言い換えはよりシンプルに
修正時に言い回しを変える場合は、よりシンプルに言い換えることが大切です。
言い回しを変えようとすると、表現が冗長的になりがちだからです。
言い換えるときは、前後の文脈に配慮しながら、よりシンプルな表現を選ぶようにしましょう。
文節の前後を入れ替えて自然な表現になる場合は、文節の順序を変えるのも有効です。
一括置換はNG
修正時に、単語を置き換えようとして一括で置換するのはNGです。
単語を置き換える際に「すべて置換」の機能を使って一括で置換するのは危険です。
前後の文脈がおかしくなり、全体的に文章が崩れてしまいます。
たとえば、「スケジュール」を「予定」に置き換えるとします。
◯ スケジュールを確認する ▶ 予定を確認する
✕ スケジュール調整が難しい ▶ 予定調整が難しい
このように、置き換えるとおかしくなる箇所もあるので、一括で置換するのはやめましょう。
コピペチェックはライターの仕事なのか
コピペチェックで一致率の改善に消耗していると、そもそもコピペチェックはライターの仕事なのかと疑問に思いますよね。
しかし、Webライターなら完成した記事のコピペチェックはしておかなければいけません。
情報を参考にしただけのつもりが、コピペと判断されることもあるからです。
他人の著作権を侵害しないためにも、グーグルから評価を得るためにもコピペチェックは必要です。
ただ、記事の内容によっては一致率が上がりやすいものもあります。
一致率が上がりやすい記事では、単に表現を変える作業を繰り返したところで一致率は下がらないので、別の対策が必要です。
コピペチェックで引っかかる!一致率が上がりやすい記事
コピペチェックをしたときに一致率が上がりやすいのは次のような記事です。
- 長い固有名詞や特定の単語が多く使われている記事
- クレジットカードや脱毛など高収益ジャンルの記事
- 「〇〇とは」といった解説系の記事
長い固有名詞や特定の単語が多く使われている記事
コピペチェックで一致率が上がりやすいのは、長い固有名詞や特定の専門用語などが多く使われている記事です。
たとえば化粧品に含まれる成分名や海外の都市の名称などは長いので、他の記事でも同じように使われていると、それだけで一致率が上がります。
固有名詞は類義語に言い換えることもできません。
だからといって、「これ」「それ」といったいわゆる「こそあど」言葉は、Webライティングでは極力使わないのがセオリーですよね。
そのため、どうしても一致率は上がりやすくなってしまいます。
クレジットカードや脱毛など高収益ジャンルの記事
クレジットカードや脱毛などのいわゆる高収益ジャンルの記事は、コピペチェックで一致率の上がりやすい記事です。
高収益ジャンルの場合、同じKWで同じような構成で書かれた記事がすでにたくさんあるからです。
もし、上位記事と同じような構成で記事を作成した場合、コピペしたつもりがなくても70%にまで一致率が上がることもあります。
このようなジャンルの記事では、言い回しを変えたり類義語を探したりしても、今度は別のサイトとの一致率が上がるだけです。
よっぽど工夫をこらし、構成から見直してオリジナリティを出すなどしなければ、一致率の改善は難しいといえます。
「◯◯とは」といった解説系の記事
〇〇とは何かを説明する、解説系の記事もコピペチェックで一致率が上がりやすくなります。
というのも、「〇〇とは」の答えは基本的に同じなので、他に説明のしようもなく他の記事と同じような内容になるからです。
オリジナルな要素も入れにくいですよね。
このような記事の一致率を改善したい場合は、解説だけではなく独自の事例などを入れられるよう、構成から見直す必要があります。
コピペチェックで引っかかる!一致率が下がらない記事への対処法
一致率が下がりにくい記事の場合、修正すればするほど文章が台無しになってしまうため、クライアントへ相談しましょう。
相談する際には、「詳細表示」を確認して、これ以上修正しても一致率が下がらない理由を併せて伝えることが大切です。
また、ほかのコピペチェックツールで確認すれば問題ないことも多いので、コピペリンなどでチェックした結果を示すのもおすすめです。
しかし、クライアントによってはccdの一致率にものすごくこだわっている場合があります。
私がWebライターとして受けた記事作成の仕事で、一致率35%以下でないと絶対にダメだという案件がありました。
「詳細表示」を確認してできることはやり尽くし、構成から見直さないと下がらないことは明らかだったのですが、「35%以下で」の一点張り。
これでは仕事にならないので、以後、このメディアの記事作成の仕事は請けないことに決めました。
通常は、クライアントとのコミュニケーションで解決することが多いです。
しかし、埒が明かない場合は継続受注はせずに、別の仕事に切り替えるのも一つの選択肢です。
コピペチェックに振り回されないためには
コピペチェックに嫌気がさしているライターは多く、もう振り回されたくないと思っていますよね。
そこで、コピペチェックに振り回されないために事前にできることを紹介します。
- コピペチェックの方針をクライアントとすり合わせる
- コピペチェックが必要な記事作成をそもそも受注しない
- SEO記事の作成をやめて取材ライターになる
コピペチェックで一致率何%以下と指定がある場合は、どこまで修正するかあらかじめクライアントとすり合わせておくのがおすすめです。
その時点で対応が難しいと感じれば、契約前に辞退できます。
たとえば、連続文字数の一致が20字を下回り全体的に修正可能な要素がない場合は、一致率にかかわらず納品するなど、取り決めをしておきましょう。
そもそも、コピペチェックが必要な記事作成は受注しないというライターもいます。
また、SEO記事の作成だとコピペチェックが必要なので、取材記事の作成に特化したライターになったという方も。
このように、あらかじめ対策できることをしておき、コピペチェックに振り回されることなく良質な記事の作成に集中できるといいですね。
【まとめ】コピペチェックで引っかかるとき
Webライターや編集者として多くの記事に携わった経験をもとに、一致率を下げる方法や修正時の注意点について解説しました。
しかし脱毛やクレジットカードなど、収益性の高い記事はそもそも一致率が上がりやすく、修正しても下がらない可能性が高い記事です。
このような記事の一致率でお困りの方は、1度クライアントに相談してみましょう。
コピペチェックで消耗しているライターの方は、ぜひ本記事をお役立てください。