フリーランスとして失敗しないためには、今の仕事を辞める前にしっかりとした準備をすることが大切です。何の準備もなく会社を辞めてしまったら、すぐ路頭に迷ってしまうからです。
そうはいっても、何から準備すればいいんだろう?
会社を辞めてから準備したらだめなの?
この記事では、フリーランスになる前にどのような準備が必要なのか解説します。
フリーランスになる前に会社員のうちにやっておきたい準備
ここでは、会社員のうちにやっておきたい準備をご紹介します。
なぜ会社員のうちなのかというと、フリーランスになると社会的信用が下がってしまうからです。
独立したばかりで実績も少なければ収入も安定しないため、クレジットカードやローン、賃貸借契約などの審査に通りにくくなります。
たとえ受注が安定して収入が増えたとしても、毎月給与収入のある会社員と比べると、やはり信用が低いのが現実です。
そのため、特に次の3つのことは会社員のうちにやっておきましょう。
- クレジットカードやローンの申込み
- 賃貸借契約
- お金の準備
クレジットカードやローンの申込み
会社員のうちにクレジットカードやローンの申し込みを済ませておきましょう。
新しく事業用のクレジットカードを用意する場合も、会社員のうちに作っておくのがポイントです。
フリーランスは、会社員などと比べ収入が不安定だと判断されやすく、クレジットカードやローンの審査に通りにくくなるからです。
住宅ローンやカーローンなどの審査にも通りにくくなるので、家や車をローンで買う予定の方は、会社員のうちに済ませましょう。
事業資金として借り入れる場合であっても、会社員のうちに申し込むことをおすすめします。
とはいえ、ローンを申し込めば当然返済が待っています。
そのうえ会社員時代のように、毎月決まったお金が入ってくるわけではないので、ローンは計画的に申し込みましょう。
賃貸借契約
住まいの賃貸借契約も審査があるので、引っ越す予定がある場合は会社員のうちに済ませましょう。
収入の不安定なフリーランスの場合、断られる可能性があります。
フリーランスになるにあたって、収入が不安定になるリスクを考えて固定費の賃料が安い部屋へ引っ越すことを考える人もいるでしょう。
また、オフィスを兼ねて広めの部屋へ引っ越したいと考えている人もいるのではないでしょうか。
引っ越しの予定がある場合は、会社員のうちに済ませておくのがポイントです。
預貯金の準備
フリーランスになる前に、必ず準備しておきたいのがお金です。
フリーランスになってしばらくは、収入が不安定になる可能性があります。
場合によってはまったく収入のない状態が続くかもしれません。
お金の心配は、何よりも大きなストレスになるものです。変に焦ってしまい、じっくり仕事ができなくなります。
フリーランスになったらしばらく収入はないものだと考え、十分な貯金を準備しておきましょう。
そうすることで、ストレスなく仕事に集中できます。
では、いくらくらい貯金しておけばよいのでしょうか。
最低限、以下のお金は準備しておくべきです。
- 初期費用
- 3か月分の経費
- 3か月分の生活費
なぜ3か月分なのかというと、仕事を受注できたとしてもすぐに報酬が支払われるとは限らないからです。
報酬の支払いは納品の翌々月というクライアントもいます。
すぐに仕事を受注できても報酬が支払われるまでの間、収入がなくなってしまいますよね。
そのため、最低でも3か月は仕事と生活を維持できる金額が必要なのです。
事業プランはフリーランスになる前にしっかりと!
フリーランスになったらどのように仕事をして利益を得る予定でしょうか。
事前に事業プランを立てておくことはとても大切です。
事業プランの準備について次の3つの視点で説明します。
- なりたい自分とキャリアプラン
- フリーランスのための事業計画
- ブランディングの重要性
なりたい自分とキャリアプラン
最初にやっておきたいのが、自分は今後どのようなキャリアを積んでどうなりたいのかを明確にすることです。
そうすることで、なりたい自分になるために、フリーランスになるのが最良の選択肢なのかどうかを、冷静に判断できます。
自分のキャリア形成のためにはフリーランスになるのがベストだと判断したなら、フリーランスとしての目標をはっきりさせましょう。
目標のためにどのように仕事をすすめていくのか、計画書に落とし込むと、客観的に状況を見極められ、やるべきことが見えてきます。
フリーランスのための事業計画
会社には事業計画がありますよね。同じように、フリーランスでどのように仕事をしてどのように利益を出すのか、計画しておくことが大切です。
何をするにしてもある程度の初期投資は必要ですし、はじめから利益を出すのは難しいものです。
そのため、初期投資にいくらくらい必要なのかをまず把握し、それを回収するためにどのように利益を出すのか、具体的な数字を入れた計画書を作成しましょう。
とうてい達成できないような数字ではなく、現実的な計画を立てます。
また、もしも上手くいかなかった場合にはどのように収入を得るのかについても考えておくと安心です。
ブランディングの重要性
クライアントにどのような価値を提供するのか、これはとても重要なことです。
自分に仕事を依頼してくれたらどんないいことがあるのか、これをクライアントに認識してもらうことで、継続的な仕事の受注に繋がっていきます。
実際にフリーランスとして仕事をスタートさせる前に、自分の仕事のスタンスや内容、ブランドイメージを明確にしておきましょう。
フリーランスになる前におすすめしたい資格取得やスキルアップ
フリーランスになる前から、仕事に必要な資格を取得したりスキルアップしたりしておくことが大切です。
「フリーランスになる」とは、自分の腕一本で仕事をするということなので、自分のスキルが仕事に直結します。
そのため、もし会社にとどまることでスキルが身につくなら、まずは会社員として働きながら必要なスキルを身につけるのが先決です。
会社にとどまっても必要なスキルを身につけられない場合は、フリーランスになる前にスキルを身につけられる会社へ転職するという選択肢もあります。
会社では資格取得を促されたり、与えられた研修を受けたりしますよね。
しかし、フリーランスになれば自分で行動して必要なスキルを身につけていかなければいけません。
働きながらスキルアップするのが難しい場合は、スクールに通うなどして着実に必要なスキルを身につけてください。
フリーランスになる前に人脈づくりを!
フリーランスの仕事は、知り合いを通じて入ってくることも多いので、人脈は広いに越したことがありません。
会社員の間にも人脈づくりを意識し、上司やクライアントなどの仕事関係者と良好な関係を築いておくことが大切です。
会社員時代の人脈だけでなく、さまざまな勉強会や交流会などに積極的に参加して知り合った人との繋がりも大切にしましょう。
また、自分と同じようにフリーランスで仕事をしている友人をみつけられると、フリーランスの悩みを分かち合え、いい刺激にもなります。
未経験者がフリーランスになる前に必要な準備期間
未経験者がフリーランスで仕事を始めるには、少なくとも、3か月以上は準備期間が必要だと思っておきましょう。
中でも重要なのは、フリーランスとして仕事をするためのスキルを身につけるための時間です。
これを軸に準備期間を設定しましょう。
そして、フリーランスになって収入がなくても焦らなくて済むだけのお金を貯めるための期間も必要です。
準備が整ったとしても、いきなりフリーランスになるのではなく、まずは副業から始めることをおすすめします。
ある程度仕事が得られる見込みを立ててから独立しましょう。
フリーランスになる前に準備を!
フリーランスになりたいとお考えの方へ、フリーランスになる前にどのような準備が必要なのか解説しました。
いきなりフリーランスになるのではなく、会社を辞める前にやっておいたほうがよいことがたくさんあります。
会社員のうちにしっかりと事前準備をすることで、フリーランスになってから慌てることなく、じっくり腰を据えて仕事ができます。
フリーランスになりたい方は、会社を辞める前に余裕をもって準備を始めましょう。