フリーランスが手軽に仕事を探せる方法といえば、クラウドソーシングサイトです。
クラウドソーシングなら初心者でも安心なのかな?
気を付けたほうがいいことがあれば知りたい!
クラウドソーシングサイトは、初心者も仕事を探しやすくメリットが多い反面、実は注意すべき点もあります。
そこで、フリーランスのクラウドソーシングサイトの活用方法と、私がクラウドソーシングサイトで遭遇し困った体験談を紹介します。
安心してクラウドソーシングサイトを使いたい方はぜひ参考にし、上手に活用してください。
フリーランスのクラウドソーシングサイト活用法
フリーランスにとってクラウドソーシングサイトは、なにかと便利に活用できるサービスです。
システム手数料はかかりますが、直接契約するよりもリスクが低く手間もかからないため、フリーランス初心者にはメリットが多いといえます。
そのためクラウドソーシングサイトの利用者数は増加の一途をたどり、大手のクラウドワークス だけでも、500万人以上のワーカーが利用しています。
そんなクラウドソーシングサイトの便利な活用方法は、主に3つあります。
- 仕事探し
- サイト上で受注・契約・支払いまで完結
- スキルアップ&ポートフォリオの構築
初心者も仕事を探しやすく獲得しやすい
クラウドソーシングサイトには未経験OKの仕事もたくさんあるので、初心者も仕事を受注しやすいのがメリットです。
自分の得意分野や興味のある分野に関連するプロジェクトを探して提案できるので、自分に合った仕事を探せます。
まずクラウドソーシングで安定的に仕事を獲得できれば、収入を確保できます。
契約書の締結や不払いの心配をしなくてよい
クラウドソーシングサイトを利用すれば、サイト上で簡単に受注し契約締結できるため、契約書の準備などが不要です。
契約締結後に発注者は報酬を仮払いし、受注者は仮払いが行われてから業務を開始するため、不払いの心配もありません。
万が一、成果物を納品したあとで発注者と音信不通になってしまったとしても、仮払いがあるため報酬は支払われます。
このように、クラウドソーシングサイトを利用すれば契約書の準備や不払いを心配する必要がなく、安心して仕事できます。
スキルアップ&ポートフォリオの構築
クラウドソーシングサイトにはさまざまな仕事があるため、新しいプロジェクトに挑戦し、スキルアップすることも可能です。
たとえばWebライターなら、ライティング経験を積むだけでなく、編集・校正業務、Webディレクション業務などにチャレンジしても良いでしょう。
クラウドソーシングサイトで受注した仕事や身につけたスキルで、自分のポートフォリオも構築できます。
スキルや専門性、実績をアピールできるため、これからの仕事の受注にも有利です。
クラウドソーシングサイトでの困った体験談
とても便利なクラウドソーシングサイトですが、困ったことに遭遇することもあります。
そこで、実際に私自身がWebライターとしてクラウドワークス を使っているときに遭遇し、困った体験談を6つ紹介します。
- タスクで作成した記事が承認されず不払い
- テストライティングという名目の安価な記事作成
- 打ち切りをほのめかしながら低単価での継続打診
- 膨大なレギュレーションの後出し
- 追加払いによる継続依頼
- サービス外連絡申請をせずに直接連絡
タスクで作成した記事が承認されず不払い
私は、気軽に作業できるタスク形式で記事を作成したところ、非承認になり報酬が支払われなかったことがありました。
クラウドワークスには、設問に入力するだけですぐに作業を始められるタスク形式の仕事があります。
主にアンケートへの回答など、簡単な作業の依頼に使われていて、応募などしなくてもクラウドワークス上で気軽に即作業できるのがメリットです。
ただタスク形式だと、承認されれば報酬が支払われますが、非承認になると報酬を得られません。
つまり、私がタスク形式で納品した記事は非承認とされてしまったわけです。
タスク形式の場合、発注者とやり取りをせずに完結するため、非承認の理由を確認することもできません。
発注者は修正依頼などもせず、いきなり非承認にすることが可能です。
納品した記事は返ってこないので、納品した記事を発注者が勝手に編集し使ってしまうリスクもあります。
そのため、タスク形式で作業するのは短い文章作成や簡単なアンケートへの回答くらいにしておくことをおすすめします。
テストライティングという名目の安価な記事作成
今もときどきあるのですが、スカウトでやたら高単価の記事作成依頼が来ることがあります。
しかし、内容をよく確認するとテストライティングを受けて合格する必要があり、テストライティングの報酬は数百円。
こういった案件では、もともとライター採用するつもりなどなく、テストライティングという名目で安く記事を作らせる悪質な発注者がいます。
私のライター仲間には、不合格になったはずの5,000文字の記事が公開されていたという人もいました。
そのため、私はどんなに高単価案件でも、安価なテストライティングの案件は受注しないことにしています。
打ち切りをほのめかしながら低単価での継続打診
初心者歓迎・単価アップありの案件で、打ち切りをほのめかしながら低単価での継続を打診されました。
まだ私がWebライターを始めて間もない頃に遭遇したできごとです。
継続的に記事作成を依頼してくれるクライアントさんでしたが、1文字1円未満の低単価の案件でした。
修正も減り、依頼内容に応じた記事を納品できるようにはなったものの、低単価なので仕事としては成り立たないため単価アップを交渉してみました。
すると打ち切りをほのめかされ、低単価での継続を打診されるように。
最後には、仕事としては成り立たなくても主婦業の傍ら趣味でやればいいじゃないかと言われ、驚きすぎてこちらからお断りしました。
膨大なレギュレーションの後出し
私が数年前に遭遇したのが、後出しで膨大なレギュレーションを提示するクライアントです。
受注したのは、3,000字程度の商品紹介の記事作成です。
よくある「おすすめ◯選」といった内容で、「構成案あり・丁寧なマニュアルあり・簡単な記事作成」とのことでした。
しかし送られてきたレギュレーションには、商品選定や画像選定・入稿作業があることや、膨大な表記ルールなどが記載されていました。
つまり、単なる3,000字の記事作成ではなかったのです。
想定外の業務が多すぎて、契約した報酬でできる内容ではありませんでした。
これでは信頼関係を構築できそうにないため、契約してしまった受注分だけ納品し、継続はお断りしました。
それ以来、事前に業務内容の詳細をしっかり確認するようにしています。
追加払いによる継続依頼
何年もクラウドワークスを使っていると、何度か遭遇するのが追加払いによる継続依頼です。
少し前にも久しぶりに遭遇しました。
長期案件で業務内容も報酬も満足度が高かったので、継続受注できることになり喜んでいたのですが、「次回以降の報酬のお支払いは追加払い機能で」というのです。
追加払い機能とは、契約済みの案件に対し追加報酬が発生した場合に、発注者が同契約内で追加払いできる機能です。
例えば、1文字1円で5,000文字程度の沖縄旅行の記事作成業務があったとします。
6,000字で納品し1,000文字分の追加料金が発生した場合に、発注者は同契約内で簡単に1,000円を追加で払えます。
これが追加払いの機能です。
しかし、もう一つ同条件で5,000文字の九州旅行の記事作成業務を依頼したいという場合には、追加払いの機能は使えません。
発注者は新たに九州旅行の記事作成の契約を立て、仮払いをする必要があります。
追加払いの機能を使って新たな記事作成を受注してしまうと、仮払いがないので、万が一納品後にクライアントが飛んでも報酬を回収できません。
これでは、クラウドワークスにシステム手数料を支払っている意味がないので、このような依頼は受けないのが賢明だといえます。
サービス外連絡申請をせずに直接連絡
「直接電話で業務内容の説明をしたい」「LINEでやりとりしたい」といった、直接連絡を打診されたこともあります。
しかし、クラウドワークスではサービス外での直接連絡は禁止されています。
業務内容の説明などのために直接連絡が必要な場合は、クラウドワークスへ「サービス外連絡申請」をするのがルールです。
ところが、サービス外連絡申請に対応いただけないこともあるのです。
規約違反にためらいのない会社とお取引するのは心配なので、このような場合は残念ながら辞退することにしています。
クラウドワークス利用時の注意ポイント
私自身が遭遇して困った体験談から、クラウドソーシングサイトを利用する際には、次のような点に注意する必要があるといえます。
- タスク形式での作業は簡単なもののみにし、ボリュームの大きいタスクはやらない
- 報酬の少なすぎるテストライティングはやらない
- 自分を安売りしない
- あらかじめ業務の詳細を確認してから契約する
- 追加払いでの継続依頼は受けない
- 規約違反のない信用できるクライアントと取引をする
まとめ
私がフリーランスになってから、クラウドソーシングサイトで遭遇して困った体験談を紹介しました。
クラウドソーシングサイトは、フリーランスになったばかりでも仕事を探しやすく、正しく使えばリスクの少ない便利なサービスです。
本記事で紹介した体験談を参考に、注意すべきポイントを知って、クラウドソーシングサイトを上手に使いこなしてください。