会社を辞めるっていつまでに伝えればいいのかな?
円満に退職するための流れを知りたい!
この記事では、フリーランスになりたい人や転職したい人が円満に会社を辞めるにはどうしたらよいか、退職までの手続きやトラブルについて解説します。
退職手続きが難航しそうな方には退職代行サービスについても紹介しています。
会社を辞めて、新しい一歩を踏み出したい方はぜひ参考にしてくださいね。
円満に会社を辞めるための流れと手続き
会社を辞めるときは、次のような流れで円満に退職手続きを進めましょう。
- 直属の上司に退職したいことを伝える
- 後任へ引き継ぎをする
- 会社からの貸与物などを返却する
- 退職時の必要書類を受け取る
会社にできるだけ迷惑がかからないようなスケジュールを考えて、円満に会社を辞めることで、これまで築いてきた信頼や人脈を失わずに次のステップへと進めます。
1.直属の上司に退職したいことを伝える
会社を辞めるときは、まず直属の上司に退職したい旨を伝えます。
できるだけ繁忙期は避け、プロジェクトが終了したタイミングなど、引き継ぎしやすいようゆとりをもって話すようにしましょう。
上司には、このようなタイミングで2か月前くらいには伝えるのがおすすめです。
法律の定めによると、2週間前までに退職の意思表示をすれば辞められます。
しかし現実的には、後任を決め引き継ぎをする期間なども考慮すると、2週間前では困ります。
会社の就業規則で、1か月前までといった定めをしているところもあるので、事前に確認しておきましょう。
上司に伝えたら、退職前に消化したい有給休暇や引き継ぎのスケジュールについても話し合います。
そのうえで退職日を決め、退職願いを作成します。
退職願いには希望する退職日や申請日を明記し、提出前に必ず控えを取っておきましょう。
2.後任へ引き継ぎをする
担当していた業務を後任の人へ引き継ぎます。
引き継ぎをできるだけスムーズに行うには、日頃から自分の業務内容、データやツールなどを整理しておくことが大切です。
後任がすぐに決まらない場合もあるので、引き継ぎの期間が短くても対応できるようにマニュアルを作っておくなど、できる準備はしておきましょう。
必要に応じて、取引先や関係部署への退職の挨拶と後任の紹介ができるよう、余裕のあるスケジュールで動きたいですね。
3.会社からの貸与物などを返却する
退職時には、会社からの貸与物を返却します。
パソコンや携帯電話・セキュリティカード・制服など、会社からの貸与物は意外にたくさんあります。
名刺や業務で使う資料なども忘れずに返却しましょう。
最終出社日後に有給消化をして退職する場合、健康保険証は退職日まで使えるので、追って郵送で返却すればOKです。
4.退職時の必要書類を受け取る
退職したら、下記の書類を必ず受け取ります。
- 雇用保険被保険者証…失業保険の申請等に必要(自分で保管している場合もある)
- 離職票…失業保険の申請や国民健康保険への切り替えに必要(退職日の翌日から10日以内に手続きされ会社から受け取る)
- 源泉徴収票…年末調整に必要(退職後1か月以内に会社から発行される)
もし、会社が年金手帳を保管している場合は年金手帳も受け取ってください。
いずれも退職後に郵送で送られてくるのが一般的です。
【体験談】大企業を辞めるときvs個人事務所を辞めるとき
私は、大企業を辞めた経験と、10人未満の個人事務所を辞めた経験があります。
大企業と個人事務所では、辞めるときの引き継ぎや手続きの負担感が異なりました。
大企業を辞めるとき
大企業を辞めるほうが手続きも引き継ぎもスムーズでした。
というのも、退職手続きがパッケージ化されているからです。
人事部からメールが飛んできて、退職願いのフォーマットもあり、貸与物の返却方法も決まっていました。
そのため、いつまでに何をしなければならないかが一目瞭然でした。
引き継ぎについても、業務内容や進捗を複数人で共有しているため、簡単なマニュアルを作っておけばOK!
不安なく退職の日を迎えられました。
個人事務所を辞めるとき
個人事務所を辞めるときは、引き継ぎも手続きも丁寧に。
個人事務所では、業務を1人で担っていたため、引き継ぎは丁寧に行う必要がありました。
人事部等があるわけではないので、退職の手続きは通常業務の合間に事務の担当者がやってくれます。
負担をかけてしまうので気を遣いました。
大企業を辞めたときは、退職願いもメールで人事部に送信するようになっていましたが、個人事務所では上司に手渡しをしています。
私が会社を辞めるときにやったこと
いずれの場合も、会社を辞めるときにはご挨拶用にお菓子を持っていきました。
仕事でお世話になった方全員に一人ひとり手渡しして、感謝の気持ちを伝えながら退職の挨拶にまわるためです。
大企業を辞めたときは、同じ部署の人だけでなく、同じ拠点にいる他部署の関係者や異動してしまった人などの席もまわりました。
そのため、箱を片手に個包装されたお菓子を一つずつ配りながらご挨拶。
個人事務所は人数が少ないので、お菓子のプチギフトを一人ひとりに渡しご挨拶しました。
感謝の気持ちを伝えることで、自分自身も晴れやかに次のステップへと進めます。
フリーランスになってから仕事の依頼をいただいたこともあり、こういったことはわりと大事です。
会社を辞めるときにトラブルが発生したら
通常は早めに退職の意思表示をして、できるだけ会社に迷惑がかからないよう引き継ぎできるスケジュールを目指せば、円満に退職できます。
しかし、以下のようなトラブルが発生するケースもあるので注意が必要です。
- 退職の意思を伝えたが辞めさせてくれない
- 有給消化できないと言われた
有給休暇は労働者の権利なので、退職前であっても取得が可能です。
十分に直属の上司と話し合っても有給休暇を取らせてもらえない場合や、引き止めにあい退職手続きができない場合には、さらに上の責任者や人事部などに相談してみましょう。
退職代行サービスを使うケース
退職手続きが難航しそうな場合には、退職代行サービスを利用する方法もあります。
過重労働や残業代の未払いが生じていたり、上司のパワハラが日常茶飯事だったりと、劣悪な労働環境にある場合は退職手続きも難航しがちです。
とても退職を言い出せないというケースもあるでしょう。
そのような場合には退職代行サービスを利用して退職するという選択肢があります。
退職代行サービスの種類
退職代行サービスには3種類あり、運営元によって提供できるサービス内容の範囲が異なります。
求めるサービスを提供しているか確認して選びましょう。
- 民間業者…退職の意思を伝えることが可能
- 労働組合…退職の意思を伝え、有給休暇の取得・退職日や退職金の交渉等が可能
- 弁護士事務所…退職意思を伝え、有給休暇の取得や退職日の交渉、退職金や未払い残業代の請求、訴訟など幅広く対応が可能
退職代行サービスの料金の目安
退職代行サービスの料金は、それぞれのサービス内容によって異なります。
料金の目安は以下のとおりです。
- 民間業者…10,000円〜50,000円
- 労働組合…25,000円〜30,000円
- 弁護士…27,000円〜100,000円
それぞれ具体例を挙げたので、参考にしてください。
種類 | 運営元 | 料金 |
---|---|---|
民間業者 | 退職代行のABAYO | 11,000円~19,800円 |
労働組合 | 退職代行ガーディアン | 一律24,800円 |
弁護士 | 弁護士法人みやびの退職代行 | 27,500~77,000円 |
【まとめ】円満に会社を辞める方法や退職代行を使うケース
フリーランスになりたい人や転職したい人が円満に会社を辞めるにはどうしたらよいか、退職までの手続きやトラブルについて解説しました。
会社を辞めるときは、まず直属の上司に余裕をもって退職の意思を伝え、できるだけ迷惑がかからないよう引き継ぎや有給消化のスケジュールを調整することが大切です。
労働環境が劣悪で退職手続きが難航しそうな場合には、退職代行サービスを活用する方法もあります。
これから会社を辞めることをお考えの方は、新しい一歩を踏み出すために、ぜひ本記事をお役立てください。